プラスチックフリージュライ(Plastic Free July)
プラスチックフリージュライは日本語で”プラスチックのない7月”。オーストラリアのプラスチックフリー財団が主宰している国際的な参加型エコ活動です。
毎年7月1日から末日まで行われ、この期間中に、参加者は自分で目標や期間を決めてプラスチックの使用やゴミを減らしていくという活動です。世界177カ国から2億5000万人もの人々が参加しています。
なぜプラスチックを減らす必要があるの?
答えはプラスチックによる環境汚染を止めるためです。プラスチックによる環境汚染は年々深刻化しています。軽量で便利なプラスチックはペットボトルやレジ袋、パッケージ、衣類から車のパーツ、建築材料に至るまでありとあらゆるところで使われています。
1950年以降生産されたプラスチックの量は83億メートルトンもあり、そのうち63億メートルトンが廃棄物となっていると言われています。廃棄物となったプラスチックのうち、リサイクルされたものはわずか9%、その他79%は埋め立てもしくは自然環境の中にゴミとして放り出されています。
また、プラスチックによる海洋汚染はとても深刻で、毎日800万ものプラスチックが海へ流れ出ており、26万9000トンがすでに海に蓄積されています。
普段何気なく購入しているプラスチックボトルですが、自然環境の中に放置されても450年もその姿を留めると言われています。プラスチックは少しずつ少しずつ分解されてマイクロプラスチックになりますが、決してなくなることはありません。そして海に漂うマイクロプラスチックを拾い集めることは不可能です。
海に流れ出たプラスチックゴミにより、毎年何百万もの生物が命を奪われています。ゴミに絡まってしまったり、食べ物と誤って食べてしまうことが原因です。
プラスチックの生産、使用を止めることは環境汚染・気候変動を食い止める為に必要な取り組みです。
どうやって参加するの?
プラスチックフリージュライは誰でもどこからでも参加できます。
目標と期間を決めて取り組むだけ。プラスチックフリー財団公式HP(英語)で登録をして参加表明を行えばニュースレターで他の人の取り組みや、モチベーションアップのための情報を受け取ることもできます。サイトへの登録は必須ではなく、この活動の目的はプラスチックゴミを減らすことなので取り組むことが大切です。
1.目標を決める
<レベル1>
・レジ袋を断る(マイバッグを使う)
・マイボトルを使う(コロナの影響でカフェなどでは受け付けてもらえないかもしれませんが、外出時にマイボトルに水やお茶などを入れて持ち歩く等)
・プラスチックストローを断る
<レベル2>
・ボトルソープから固形石鹸への切り替え
・歯磨きや歯磨きをプラスチックフリーものへ切り替える
などなど、自分ができる範囲で目標を決めましょう。
2.チャレンジ期間を決める
1日
1週間
1ヶ月
自分が参加したい期間を決めましょう。
SNSなどでみんなの取り組みも見てみよう
私もインスタグラムを利用していますが、ハッシュタグ"#plasticfreejuly"で検索するとたくさんの人々の情報やそれぞれの活動を見ることができます。
もちろん参加した際は自分の活動も投稿して、同じように取り組んでいる人たちとの繋がりを作るのも良いかもしれません。
日本も今月からレジ袋の有料化が始まりましたが、”なぜ”、有料になったのかという理由は環境汚染や気候変動につながっています。このような活動や有料を行う理由を理解しておくことはとても大切だと思います。
こういった活動は、完璧に行わなければならないものではありません。100人が完璧に行うことより、1万人が少しずつ取り組む方ことが大切です。
これを機に1日だけでも参加してくれる人が増えると嬉しいです。