I am totally fine.

To be cheerful - it's all that matters.

一消費者として責任を持つ時代に。繊維工業が与える環境への影響について。

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今、私たちが着ているTシャツ1枚を製造するのに2720リットルもの水が必要なことをご存知ですか?

 

ファストファッションの普及により、私たちは安くてお洒落な服が手に入ることが当たり前になっています。しかし、安価で多様なデザインの衣類を大量生産し、年間に52シーズンもあると言われるほどサイクルの早いファストファッション業界。昔に比べ、服を大切にするという感覚が失われてきているように感じます。

 

衣類の製造に欠かせない繊維業界ですが、この業界が環境へ多大な負の影響を及ぼしているのです。

大きく分けると、

 

・衣類の廃棄による埋め立て・焼却の増加

・マイクロプラスチックによる海の汚染

・製造過程による水質汚染

・繊維工業従事者の労働環境の悪化

 

が挙げられます。

 

衣類の廃棄による埋め立て・焼却の増加

エレン・マッカーサー財団のポートによると、15年前に比べ服の使用回数は36%も現象しているそう。さらに、世界中で年間4600億ドル(日本円に換算すると約49兆円)に値する服が破棄されています。ファッション業界の売り上げは年々増加しており、それに伴い使用回数は下がっているのです。トレンドが目まぐるしく変化し、まだまだ使用可能な服が大量に捨てられています。また、世界中で年間に生産される素材の73%が埋め立てまたは焼却されているという調査結果もあります。

 

マイクロプラスチックによる海の汚染

衣類の洗浄過程において、繊維から剥がれ落ちたプラスティックマイクロファイバーが年間50万トンも海へ放出されています。日常の洗濯からもプラスティックが含まれる繊維を洗うたびにプラスチックマイクロファイバーが放出され海洋汚染につながっています。

海へ放出されたプラスティックマイクロファイバーにより、海の生物の生存が脅かされ、さらには誤ってマイクロファイバーを食べてしまった魚を私たちも口にしているのです。

 

製造過程による水質汚染

繊維工業では、年間930億立方メートの水が使用されており、これはオリンピックの水泳プール3700万杯分に相当します。また、化学薬品などを含む再生不可能な資源が年間9800万トン使用されています。

プラスティックをベースとした繊維製造には年間3億4200万個の樽に相当するオイルが使用され、綿の生産だけでも20万トンの農薬が使用されています。

また、産業水質汚染の20%は繊維の染色と処理に起因すると言われています。水質汚染は真っ先に工場のある地域に影響を及ぼし、その地域の水質や衛生管理に多大な問題が生じているのです。

 

繊維工業従事者の労働環境の悪化

多くのファッション業界が発展途上国に工場を設け、現地の仕事提供に貢献しているのは事実ですが、その中でも労働環境における負の影響は深刻です。大量の化学物質を使用する繊維の製造過程において、十分に安全が確保されていない工場での労働、また、コストと時間よるプレッシャーから生じる労働者の低賃金、長時間労働などが含まれます。

2015年にはバングラデシュにある繊維工場が入っているビルが崩壊し、1000人以上の労働者が亡くなるという事件がありました。このように、過酷な環境の中労働を強いられている人々が沢山いるという問題が浮き彫りになり、この問題は先に述べてように私たちの行動に深く結びついているのだということを思い知らされました。

 

私たちにできること

この状況を踏まえて今すぐに私たちができるとこは、まず持っている服を大切にし、長く使うこと、容易に服を捨てないことだと思います。安価な服を大量に買い、必要なくなったら捨てるというサイクルを自ら止めることも必要です。イギリスでの調査によると、服を捨てる際の理由のうち26%が<好きでは無くなったから>というものでした。私自身、昔はファストファッションが大好きでしたが、結局同じ服ばかり着ていて、流行りの服は数回しか使用していないことに気が付きそれ以降ファストファッションは極力使用しないようにしています。

また、Tシャツ一枚購入する際も環境への負担が少ないオーガニックコットンを選ぶなど完璧ではなくても良いので少しでも気を付けられれば◎だと思います。

 

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一消費者として責任をもつ時代

地球温暖化に対する問題意識が高まる中、継続可能な社会を実現するためにも私たちは一消費者として自分が購入するものに対し責任を持たなければならない時代に突入しているのだと思います。ファッション業界に限らず、消費者にとって便利になった市場の裏には、生産者や環境への犠牲の上にあるのだということを知り、普段何気なく購入しているものが、どこでどのように生産されたのか知ることがとても重要な時代になっています。たくさんの商品が市場に溢れ、多くの商品が安く簡単に手に入りますが、本当に必要な物なのか、環境や社会への負担がどれだけあるのかということを一人一人が少しでも気にかけて行動をしていくということがとても大切なのだと思います。

 

 

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