パンケーキ・デイ
パンケーキ・デイとはAsh Wednesday(灰の水曜日)と呼ばれる四旬節の初日の前日。今年2020年は2月の25日がそれにあたります。
カナダ、オーストラリアやイギリスを含むヨーロッパの数カ国で、プロテスタント派やカトリックの間でこの日がパンケーキ・デイとして認知されています。
その中でもイギリスではパンケーキ・デイは伝統として維持されています。
デザートとしてパンケーキを食べる日という感じです。
職場の人たちも、昨日、”明日はパンケーキ・デイだねー”と盛り上がっていました。
イギリスの伝統的なパンケーキは、薄く焼いた生地にお砂糖とレモンをかけて食べるのだそう。メープルシロップたっぷりのパンケーキに慣れている私には何だか物足りないように感じますが、意外と美味しいのかもしれません。
このパンケーキ・デイですが、イギリスではパンケーキレースというイベントがあります。キリスト教徒は復活祭(イースター)の前、四旬節の40日間は断食期間。一般家庭では完全な断食という訳ではなく、家庭にもよると思いますが、友人は断食期間中は大好きなチョコレートとや、甘いものは食べないとしていました。このレースは、卵、牛乳、小麦粉やバターといった”豪華な食材”を使ったパンケーキを食べて、翌日からの断食に備えるという意味を持ったイベントです。
フライパンでパンケーキをひっくり返しながら街を走るという何とも楽しそうなイベント。
友人の話だと、この日はキリスト教徒にとって大切なミサが行われる日であり、午前11時の鐘を合図に人々が教会へ集まるのですが、昔に、主婦の一人がパンケーキを焼いていて時間を忘れ、鐘の音を聞いて慌ててパンケーキとフライパンを持ったまま教会へと走って行ったことに由来するイベントだそうです。
この話を聞いて、来年はぜひこのパンケーキ・レースを見に行きたいなと思いました。
地域によってはその土地の住人でないと参加できないという伝統的なイベントだそうなので、参加は難しいかもしれませんが見るだけでも楽しそうです。