現在形とは
今回は時制と呼ばれる過去、現在、未来を表現する様々な文法の中の一つ、Present simple(現在形)についてお伝えします。
まず、現在形とは"現在"の事を表す時制です。
この"現在"が意味するものには
1. 性質
2. 習慣
3. 普遍の真理
3. 現在の状態や心理
があります。
現在形ではVerb(動詞)の現在形を使います。
それでは、それぞれ順番に見ていきましょう。
1. 性質
これは、"性質としていつもあるもの"を表します。
I am Bob.
私はボブです。
"I(私)"が" Bob "であることは昨日も今日もこれからも変わりません。
I am Japanese.
私は日本人です。
これも"私"が"日本人"であることは過去から未来にかけて変わることのない性質です。
では次の例文はどうでしょう。
He is a student.
彼は学生です。
"彼はいつかは卒業して学生ではなくなるのでは?"と疑問に思った方もいるとかもしれません。もちろんいつかは学生ではなくなりますが、現在において、学生であるという性質を持っているので、このような場合にも現在形が使われます。
2. 習慣
習慣を表す現在形は、言葉通り日常の習慣、いつも行われることを表現する時に使います。
He reads books on the tube.
彼は地下鉄の中で本を読みます。
この例文は、"いつも地下鉄の中で本を読みます"という習慣を表しています。
* " tube "はイギリスで"地下鉄"のことです。アメリカでは" subway "が使われます。
I eat serials every morning.
私は毎朝シリアルを食べます。
She always comes to work early.
彼女はいつも早く職場にきます。
この2つの例文のように、" every morning/毎朝"や" always /いつも "を使ってより詳しく表現することもできます。
また、習慣を表す現在形には、習い事のように既に予定されている活動について述べる際にも使われます。
I take English classes every Monday.
私は毎週月曜日に英語教室に通っています。
David plays rugby every weekend.
デイビットは毎週末ラグビーをします。
3. 普遍の真理
以下の例文のような一般的な法則を表現する際にも現在形を使います。
The sun rises in the east and sets in the west.
太陽は東から昇って西に沈む。
Water freezes at 0 degrees Celsius.
水は摂氏ゼロ度で凍る。
ここまでで紹介した、性質、習慣、普遍の真理を表す現在形は、過去・現在・未来のいずれにも限定されないものに使います。
4. 現在の状態や心理
これは、"現在"の状態や心理を表現します。
She has a lovely jacket.
彼女は素敵なジャケットを持っています。
I think it is a good idea.
私は、それは良い考えだと思います。
1つ目は、"持っている"という現在の状態を、2つ目は、"思う"という現在の心理を表しています。
英語での現在形には、今まさに行われている動作や物事などは含まれません。これらは"現在進行形"という時制で表現します。
Point
Verb(動詞)の現在形を使う
性質、習慣や普遍の真理は、過去・現在・未来のいずれにも限定されない
現在行われている動作や物事は現在形では表現できない
<Word of the day>
take
他動詞: 取る、獲得する、受け入れる、(薬・飲食物などを)食べる、(授業などを)
受ける